まちの達人特集
(更新)
和太鼓もピラティスも、その先にあるのは人の笑顔。和太鼓教室せっちーさん
今では東村山市で和太鼓教室を運営し、演奏活動やピラティス、美鼓ピラ、タップダンス、そして新たなダンスチーム「Mu♥Zies」と幅広く活動するせっちーさん。
一見するとバラバラに見えるその活動には、実は一本の共通した想いがありました。
「楽しければハッピー。」
その言葉に至るまでの人生を伺いました。

東村山市を拠点に和太鼓教室を運営し、和太鼓演奏、打楽器を中心とした音楽活動、ピラティス、美鼓ピラ、タップダンス、そして新たなダンスチーム「Mu♥Zies」のメンバーとしても活動するせっちーさん。
一見すると、さまざまな分野で活躍する行動力あふれる方という印象ですが、ご本人が最初に語ってくれたのは意外な言葉でした。
「真面目でしたね。真面目すぎて応用が利かないタイプでした。」
子どもの頃に夢中になっていたのはゲーム。ゲームセンターに通い、『バーチャファイター2』やメガドライブで遊ぶことが何より楽しかったそうです。
将来についても、特別な夢があったわけではありません。
「何事もなく、波風を立てず、平均点で穏やかに生きていけたらいいなと思っていました。」
今の姿からは想像もつかないほど、「表現者」とは少し違う、穏やかな少年時代を過ごしていました。
和太鼓 せっちーさん
そんなせっちーさんの人生を大きく変えたのが、一度の和太鼓チームの見学でした。もともとバンド活動をしており、ドラムやベースなどリズム楽器が好きだったせっちーさん。リズム楽器つながりで、和太鼓とタップダンスにも興味を持っていました。
知人の紹介で和太鼓チームの稽古を見学することになります。
「最初は、ただ『かっこいい』の一言でした。」
その瞬間、心を奪われました。
「その場で『私もこれがやりたい』と思いました。」
見学したチームは、タップダンサーだけで構成された和太鼓チーム。和太鼓とタップダンスを融合させた独自のスタイルにも大きな魅力を感じたそうです。人生の転機について尋ねると、迷うことなく答えてくれました。
「この稽古を見に行ったことですね。本当に、それで人生が変わっちゃったんで。」
和太鼓を続けられた理由を伺うと、とても印象的な言葉が返ってきました。
「楽しかったからです。」
もちろん練習は決して簡単ではありません。それでも、
「努力してできるようにならなければ、ではなくて、『楽しい』が最前列にいたんです。」
この言葉には、せっちーさんの活動すべてにつながる考え方が詰まっていました。苦しいから頑張るのではなく、楽しいから続けられる。その想いは、現在の教室づくりにもそのまま生かされています。
もちろん、順風満帆だったわけではありません。
「挫折はありましたか?」
そう尋ねると、思わず笑いながら答えてくれました。
「鬼のようにあります。数え切れないくらいあります。」
チームの中でも何度も壁にぶつかりました。そのたびに逃げるのではなく、自分と向き合い続けてきたと言います。
「ひたすら自分と向き合うことしかなかったですね。」
時にはチームの外に助けを求めながら、自分自身を見つめ直し、一歩ずつ前へ進んできました。
和太鼓と同時に始めたタップダンス。そして後に出会ったのがピラティスでした。スポーツジムで受けたスタジオレッスンがきっかけです。続けるうちに、「これは身体にとって本当に良いことだ」と実感するようになりました。
さらに驚いたのは、タップダンスへの変化でした。
「今まで相当頑張らないとできなかったことが、体幹を使うことで自然にできるようになったんです。」
もっと深く学びたいという思いから資格も取得。現在は和太鼓とピラティスを組み合わせた「美鼓ピラ」という独自のレッスンも行っています。一見すると別々の活動に見えますが、せっちーさんの中では一本につながっています。
「共通しているのは、身体操作。体の使い方ですね。」
バイオリン
教室で一番大切にしていることを伺うと、返ってきたのは技術ではありませんでした。
「体を壊さないように、なるべく長く継続していけるようにすることです。」
レッスンでは、生徒一人ひとりが太鼓の前に立った瞬間の姿勢や身体の使い方まで見ています。身体の歪みや癖を見ながら、その人に合った声掛けや動きを伝え、日常生活にも良い影響を与えられたらと考えているそうです。そして、その考え方は最近始めたバイオリンにも表れています。チューニングしやすいように楽器を工夫し、初心者でも取り組みやすい環境をつくる。その理由をこう話してくれました。
「できないから挫折する人をなくしたいんです。」
「修行するためじゃなくて、楽しむために始めよう。」
和太鼓教室でも、美鼓ピラでも、一貫して伝え続けている想いでした。
「人生で大切にしている考え方はありますか?」
そう尋ねると、少しも迷わず答えてくれました。
「人って何のために生きているんだろうという哲学は、古代からずっと繰り返されていますよね。」
「私は答えを持っています。」
「ハッピーになることです。」
もちろん、自分だけが幸せになればいいという意味ではありません。どうしたら自分も周りもハッピーになれるのか。そのことを考え、行動し続けることが人生なのだと話します。そして、これまでの経験を振り返り、伝えたいことを伺うと、こんな言葉が返ってきました。
「継続することの重要性ですね。」
楽しいから続く。続くから成長する。その積み重ねが人生を豊かにしていくことを、せっちーさん自身が歩んできた道が物語っていました。
ダンスチーム「Mu♥Zies」
現在は、新たなダンスチーム「Mu♥Zies」のメンバーとしても活動しています。
「
昔お世話になった先輩や師匠に少しでも近づきたい。そして、誘ってくれた人たちが本当に面白い人たちなので、一緒に何かを作っていきたいと思いました。」
そして10年後の夢も明確でした。
「和太鼓や美鼓ピラのメソッドを継承できる人を育てて、新しい教室を任せられるところまでいけたらと思っています。」
自分一人が続けるだけではなく、想いを受け継ぐ人を育てること。それが、せっちーさんが描く未来でした。
ダンスチーム「Mu♥Zies」
取材の最後、私はこんな質問をしました。
「和太鼓、ピラティス、タップダンス、そしてMu♥Zies。一見すると別々の活動に見えますが、すべてに共通して大切にしていることは何でしょうか?」
せっちーさんは少し考えてから、穏やかに答えてくれました。
「レッスンなら、来てくれた方が『楽しかった』という記憶を持って帰ってもらうこと。演奏会なら、見てくださった方が『楽しかった』と思って帰っていただくことです。」
私は思わず聞き返しました。
「すべて、ハッピーにつながっているんですね。」
すると、せっちーさんは笑顔で頷きます。
「そうです。楽しければハッピーです。」
この一言で、この日の取材がすべてつながりました。和太鼓も、タップダンスも、ピラティスも、美鼓ピラも。せっちーさんが届けたいのは、技術だけではありません。
「楽しかった。」
その記憶を一人でも多くの人に持ち帰ってもらうこと。その積み重ねが、人を笑顔にし、地域を少しずつ温かくしていく。そんな「ハッピー」を届け続ける達人が、東村山市にはいました。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
東村山市野口町1-3-3 アドヴァンス東村山3F
[ バレエ教室 ]
現役バレリーナが指導
小平市上水新町1丁目17-18
[ 地域向け音楽イベントの企画と実施・音楽教室 ]
クラシック×民謡、癒しのこいねこサウンド。
小平市上水新町1-25-17-7
[ 音楽教室(ピアノ・声楽) ]
一人ひとりに合わせる音楽教室
東大和市中央1-590-14
[ 寄せ植え・ハンギングバスケット教室 ]
初心者でも、“わぁ素敵”が作れる
東大和市向原6丁目1413 5YSビルディング 3F
[ フィットネスジム/パーソナルトレーニング ]
高品質マシンと家族無料が自慢のジム
小平市津田町1-1-1
[ 総合体育館 ]
小平のスポーツ拠点・多彩な教室を開催