台湾×東村山・小平・東大和|文化・食・歴史を巡る旅
(更新)
開運スポットとして親しまれる蓮池潭の象徴を現地取材
地域に長く愛される歴史資産や文化施設を、
「どう残し、どう活かしていくか」――。
これは、歴史や文化資源を持つ地域に共通するテーマです。今回訪れた台湾・高雄の「龍虎塔」は、そうした問いに対する一つのヒントを感じさせる場所でした。
高雄市の観光名所として知られるこの施設は、伝統信仰を守りながら、景観整備・導線整備・周辺活性化を進めることで、都市のシンボルとして地位を確立した地域資産活用の成功例でもあります。

龍虎塔
龍虎塔は、高雄市左営区・蓮池潭(Liánchí Tán、リエンツータン)に建つ双塔建築。1976年に建立され、今では高雄を代表するランドマークとして国内外から観光客が訪れます。湖上に伸びる九曲橋の先に建つ二つの塔と、
巨大な龍・虎の像が特徴です。
その姿は非常に印象的ですが、背景には台湾の民間信仰に根差した意味があります。

龍の口(入り口)

口の中
龍虎塔には有名な参拝作法があります。
これは、
という考えに基づき、「福を招き、厄を祓う」意味を持つとされています。実際に現地では、観光客だけでなく地元住民もこの順路を守って参拝しており、龍虎塔が今なお生活に根付いた信仰施設であることが分かります。

今回の訪問で特に印象的だったのは、龍虎塔だけでなく、蓮池潭エリア全体が再整備されていたことです。高雄市は近年、蓮池潭一帯の景観改善・公共空間整備を進め、2026年2月に主要工事が完了。
主な整備内容
このように、エリア全体で滞在価値を高めていきました。
この姿勢は、東村山・小平・東大和を含む北多摩地域にとっても興味深いものになります。
こうした資源は、あるだけでは価値になりません。
によって、地域の魅力として再評価されるかどうかが決まります。高雄市はそれを非常に戦略的に行っていることが伝わってきました。
この日はあいにくの雨でしたが、雨に煙る蓮池潭の景色はむしろ幻想的でした。
伝統的な宗教建築と現代都市が違和感なく共存する風景に、「歴史を残す」のではなく「都市に生かす」という発想を感じました。
龍虎塔の取材を通して感じたのは、「地域資産は、守るだけではなく、活かしてこそ価値になる」ということでした。北多摩にも、まだ十分に活かしきれていない地域資源が数多くあります。台湾・高雄の龍虎塔は、観光地紹介という以上に、地域の魅力をどう磨くかを考えるヒントを与えてくれる場所でした。
| 龍虎塔 | |
| 所在地 | 高雄市左営区蓮潭路 |
| 入場料 | 無料 |
| アクセス | 新左営駅から車約10分 |
台湾に約10年間在住し、現地で生活・仕事を経験。
現在はまいぷれ東村山・小平・東大和 編集部として、北多摩と台湾をつなぐ視点から、歴史・文化・地域の魅力を取材・発信している。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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