台湾×東村山・小平・東大和|文化・食・歴史を巡る旅
(更新)
台湾南部・高雄で暮らすリアルな生活とは
観光地を巡るだけでは、その街の本当の姿は見えてきません。その土地を深く知るには、そこで暮らす人の言葉に耳を傾けることが何よりの近道です。今回、台湾南部・高雄を訪れた際、食事をご一緒しながら話を伺ったのは、33年間タクシー運転手として高雄の街を走り続けてきた女性。
観光ガイドには載らない、暮らす人から見た高雄のリアルを聞くことができました。

タクシー
まず、高雄がどんな街かを尋ねると、返ってきたのはこんな言葉でした。「台湾南部らしく、人が熱情的(しんせで温かい)な街です」台湾北部の台北と比べると、高雄はより穏やかで人情味があると言われることがあります。実際に現地を歩いていても、店員や街の人との距離の近さを感じる場面は少なくありません。
さらに、
という気候面も、高雄の明るい雰囲気を形づくっているようです。
高雄の住みやすさについて聞くと、
「交通があまり混まない。道路も広いので運転しやすい」
台湾の大都市と聞くと混雑をイメージしがちですが、高雄は台北に比べて道路幅が広く、都市計画的にも比較的ゆとりのある街です。また、
といった点も、高雄の生活環境として評価されているとのこと。
気になる生活費についても聞いてみました。
約15,000台湾元(約7万円前後)
約20,000台湾元(約9万円前後)
※家具付き物件や管理費込みの場合も含むとのこと
(為替により変動)
もちろん居住エリアや家族構成によって差はありますが、現地生活者のリアルな感覚として非常に興味深い数字です。
なぜこの仕事を選び、長年続けているのか。その問いに返ってきた答えは、シンプルでした。
「自由だから」
時間の自由さだけではない、そんな自由さが、この仕事の魅力なのだそうです。
ただし、勤務時間は1日約12時間。決して楽な仕事ではありません。それでも33年続けてこられたのは、「毎日違う出会いがあるから」だと語ってくれました。
近年、高雄では外国人客との接触も増えているそうです。
「今は英語でもある程度対応するよ」
背景には、高雄周辺への工場進出や産業集積の影響もあるとのこと。特に外国人技術者・エンジニアが長期滞在するケースも増えているそうです。観光都市としてだけでなく、産業都市として国際化が進む高雄の一面が垣間見えました。
台湾の価値観について尋ねると、
「家族の関係はもちろん大事」
と即答。一方で、
「最近の若い人は少し変わってきた。先に目先のことにお金を使ってから、考える人も多い」
という言葉もありました。これは日本でもよく聞く世代間ギャップの話。国は違っても、社会の変化に対する感覚には共通点があります。
最後に日本について尋ねると、
「非常に良い印象があります。何度も行っています」
とのこと。特に印象として挙がったのは、
という点でした。日本が台湾の人々にとって身近な存在であることを、改めて感じさせられます。
街を知るということは、観光地を見ることだけではありません。その土地で生きる人の言葉に触れて初めて、その街の空気や価値観が見えてくるのだと感じました。北多摩(東村山、小平、東大和)にも、それぞれの街を知り尽くした地域の顔がいます。高雄のタクシー運転手との出会いは、そんな地域と人の関係性の大切さを、改めて教えてくれる時間でした。
台湾に約10年間在住し、現地で生活・仕事を経験。
現在はまいぷれ東村山・小平・東大和 編集部として、北多摩と台湾をつなぐ視点から、歴史・文化・地域の魅力を取材・発信している。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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