
学校給食とまちづくり。
一見、直接の関係はなさそうに見える二つの取り組みだが、人をたどっていくと、静かにつながる瞬間がある。
小平市立学校給食センター所長の藤井さんは、平成27年から29年頃、公園課に所属していた。その当時、サイトウ課長のもとで、萩山公園に紅葉の苗木を植える業務に関わっていたという。
当時植えられた苗木は、時間をかけて根を張り、少しずつ成長していった。今、秋になると萩山公園で行われているライトアップは、そうした積み重ねの先にある風景のひとつだ。
給食センターの取材中、藤井所長がふと語った公園課時代の話は、「仕事は違っても、まちは人の手で続いていくものだ」という感覚を思い出させてくれた。
給食は、毎日子どもたちに届く日常の仕事。公園の整備やライトアップは、時間をかけてまちの記憶として残っていく仕事。
分野は違っても、どちらも今だけでなく、その先を考えるという点で重なっている。給食センターでの仕事も、
公園に植えられた一本の木も、すぐに結果が見えるものではない。
それでも、人が関わり続けることで、やがてまちの風景として立ち上がってくる。給食とまちづくりは、制度や部署ではなく、人の経験と時間を通して、静かに重なり合っている。






