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東村山・小平・東大和の歴史と文化

【小平市】小川駅の歴史と西口再開発まとめ|2031年度完了予定

職業能力開発総合大学校 図書館 相談役 司書 村越さんにお話を聞きました。

恩多野火止水車苑

今回主役の小川駅

川越鉄道の誕生と目的

1894(明治27)年、川越鉄道が国分寺~小川~東村山駅間の一部区間で開業しました。
翌1895(明治28)年には、国分寺~本川越駅間が全線開通し、小川~東村山~所沢~入間~入間川(現・狭山市駅)に停車する路線となります。

 

国分寺~本川越間(29.3km)は65分で結ばれ、1日6往復(のちに10往復)5両編成で運行。

運賃は国分寺~本川越間で下等等車(のちの3等)が24銭、中等48銭、上等が72銭でした。

 

当時の背景として、所沢・入間・北多摩など武蔵野一帯では農産物や織物、生糸が生産されていました。

これらは新河岸川(川越~志木)の舟運によって東京(江戸)へ運ばれ、並船で1往復7~8~20日、急船で1往復3~4日を要していました。

 

川越鉄道敷設の目的は、武蔵野一帯の農産物を新河岸川に集積せずに東京へ運搬すること、つまり武蔵野の農産物・織物の販路を確保することでした。

鉄道敷設にあたっては、「川越と東京を直結するルート」が検討されました。

 

プラン1:川越と日本鉄道「大宮」を接続する案(荒川に大橋梁を建設する必要があり、コスト増)
プラン2:川越を背下し、入間・所沢・小川を経て甲武鉄道「国分寺駅」に接続する案(距離は長いが、平坦地で桑畑や雑木林の中を走るためコストが低い)

 

その後、川越鉄道は1920(大正9)年に武蔵水電へ吸収合併され、1922(大正11)年に旧「西武鉄道」の路線となりました。

小川村の始まりと小川駅開業の意義

小川村は、野火止上水(1655年)と小川分水(1675年)を新しく掘ってつくられたことにより誕生しました。分水には水量が豊かで農業が行われ、近在からも穀物が集められていました。

 

1895(明治28)年3月21日、川越鉄道が全線開通し、川越を南下して入間・所沢・小川を経て甲武鉄道「国分寺駅」へ接続しました。

 

小川駅の開設により、近在で収穫された農産物や加工品が最短で東京へ搬送されるようになり、地域の農産物などの集荷市場として「交通拠点」「流通拠点」の役割を担うようになります。

 

パネルでは、「小川駅の開業により、地域の交通拠点・流通拠点としての地域性を確立し、小川駅周辺は近郊住宅都市化の始まりとなった」とまとめられています。

戦時期の小川駅と軍需関連施設

第二次世界大戦期には、小川駅周辺に軍需関連施設が整備されました。

 

1つ目は「陸軍兵器補給廠小平分廠」の開設です。ここは鉄砲・装甲車などの修理・整備を行う工場で、小川駅から分廠に向かう引込線が敷設されました。この線路は、のちのブリヂストン東京工場敷地につながるものです。

 

2つ目は「日立飛行機専用線」の敷設です。小川駅から工場へ専用線が延びており、西武鉄道拝島線の前身となりました。

高度経済成長期と小川駅

経済成長率が非常に高い時期を指し、日本では1954年~1973年頃、実質成長率が年平均10%前後に達し、GNP世界第2位となりました。石炭から石油への転換(エネルギー革命)、池田内閣の所得倍増計画、新技術の開発・導入などが経済成長を支えたとされています。

 

この時期、小川駅では駅舎の橋上化が行われました。

 

・1958(昭和33)年:西武上水線(現・拝島線)の開業。小川~拝島間に上水駅(現・玉川上水駅)が開業しました。

・1960(昭和35)年:ブリヂストン東京工場の操業開始。小川駅から小平分廠への引込線が利用され、小川駅は工場通勤者の受け入れを担いました。


・1964(昭和39)年、国分寺線と上水線(現・拝島線)の同時複線化を可能にするため、鉄道輸送力の増強を目的として橋上駅舎が完成しました。

また、大戦中に整備された「引込線」と「専用線」は、戦後の高度経済成長期以降の小川駅の存在意義を決める要素になりました。



地域「小川」を探究する学生プロジェクト

学生プロジェクトの会は、「地域」を学びの場として成長したい学生たちによって立ち上げられました。

・「小川」で暮らす人々との交流を通して、地域の歴史や課題を知る
・小平市民としての意識の醸成・向上を図る
・地域「小川」のために何ができるかを考え、行動する

 

主な活動内容は、

・「小川駅と街並み」をテーマにしたジオラマ(都市模型)の制作
・地域の中学生・高校生との「学び合い」「教え合い」の場の設置
・PTU図書館企画展の展示物制作、または企画展の運営支援

 

この活動は、2025(令和7)年度の「小平市提案型大学連携事業」に採択されており、活動の企画・運営のすべてを学生が担っていることが示されています。

ジオラマ(都市模型)のコンセプトは、「再開発で失われた景色」「ちょっと前まで生活していた『小川駅西口の街並み』の再生」です。
小川駅西口複合施設ホールにジオラマを常設展示したいという目標のもと、ヒューマンスキルの向上も掲げられています。

 

ジオラマ制作では、キクチタケシ氏の水彩画の3D化や、写真に撮りたくなるような「西口交番~クリーニング店前の街並み」を表現する計画が紹介されています。

 

上記内容を展示している職業能力開発総合大学校(小平市)図書館企画展は、今月12日(金)まで開催中です。

詳細はこちら

職業能力開発総合大学校公式HP

https://www.uitec.jeed.go.jp/library/kikakuten/05.html

西口再開発・駅舎改築と近未来の小川駅

小川駅西口複合施設とにぎわい広場


小川駅西口複合施設は、「本と多様な活動が重なりあう創造空間」として位置づけられています。情報収集、多世代交流、趣味・生涯学習など、多様なニーズに応えるスペースです。

・市民活動センター(4・5階)
・男女共同参画センター「ひらく」
・国際交流センター
・こだいら観光まちづくり協会
などが入る計画が示されています。

 

「にぎわい広場」は、「回遊や滞在を促すにぎわいの創出」を目指した開放型スペースとして、イベント会場や憩いの場など多様な使い方が想定されています。再開発ビル南側に約1,000㎡の屋外広場と屋内広場が整備される計画です。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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