台湾×東村山・小平・東大和|文化・食・歴史を巡る旅
(更新)
巧雲小棧・龍王金殿・泰興巖を巡る山上絶景旅
台湾南部・嘉義県梅山郷。
阿里山へ向かう山あいの道を進んだ先、標高約850メートルの山腹に、突如として黄金に輝く建築群が姿を現します。その名は「巧雲小棧(QiǎoYúnXiǎoZhàn、チャオユンシャオザン)」。SNSなどでは台湾の金閣寺とも称されるこの場所は、嘉義の山岳信仰・仏教文化・景観美が交差する、知る人ぞ知る山上の名所です。
今回は、その周辺に広がる「巧雲小棧」「龍王金殿」「泰興巖」「嘉義梅山太平雲梯」を巡りながら、台湾山間部に息づく信仰と暮らしを取材しました。

阿里山梅山の茶畑

龍王金殿
梅山郷太興村の山中に位置する巧雲小棧は、仏教・民間信仰の要素を取り入れた複合宗教施設です。敷地内には、龍王金殿、雲山別院、十方自在塔、庭園・池泉空間などが整備され、金色を基調とした壮麗な建築群が山霧の中に浮かび上がります。近年は「台版金閣寺(台湾の金閣寺)」として紹介されることも増えています。
巧雲小棧の中心にあるのが龍王金殿。ここでは水を司る神格である龍王が祀られており、農業・茶栽培・天候に深く依存する山間地域らしい信仰対象です。建物全面に龍の装飾が施され、内部・外部ともに圧倒的な装飾を誇ります。
梅山郷は阿里山茶の産地として知られ、地域の生活は古くから雨と水に左右されてきました。そのため、水を司る龍王信仰が山間部でも根付いたと考えられています。

外門

寺院内扉

寺院
黄金の新しい宗教建築とは対照的に、地域住民の精神的支柱として長く親しまれてきたのが泰興巖です。創建は清代・乾隆年間に遡るとされる、主祀は観音菩薩、嘉義県の文化財指定、太興村最古の信仰拠点として知られています。
派手さはないものの、地域の人々が何世代にもわたり守ってきた生活とともにある祈りの場という雰囲気が色濃く残っています。

嘉義梅山太平雲梯(吊り橋)
梅山のもう一つの名所が、太平雲梯(Tai Ping Suspension Bridge)です。2017年開業のこの吊り橋は、
台湾有数の高所景観吊り橋として知られています。
橋の上からは、
まで見渡せる圧巻のパノラマが広がります。
晴天時は遠く海まで、霧の日には橋全体が雲海に包まれ、まさに天空の回廊と呼ぶにふさわしい景色が現れます。
梅山郷の魅力は、
を繋ぎ、地域全体を観光資源化しています。これは日本の地域活性化にも通じる考え方だと考えられます。この北多摩地域でも、
をどう繋げてまちの魅力を発信するか問われています。台湾の山間地域・梅山の取り組みは、そのヒントを与えてくれる好例かもしれません。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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