【保存版】東村山・小平・東大和|困ったときの相談先まとめ
(更新)
作業療法士「ぴんくまシャ」の取り組み
ぴんくまシャの稲毛あやこさん(作業療法士、公認心理師、ダンスセラピスト、NARDアロマセラピスト)
文部科学省の調査によると、不登校の小中学生は2023年度で34万6482人。11年連続で増加し続けています。その背景には、単なる「登校できない」という問題だけでなく、
など、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。こうした中で、今、学校や地域では「もうひとつの居場所」が求められています。
小平市立小平第四中学校には、不登校や集団生活に不安を感じる生徒のための支援教室、「カルガモ教室」が設置されています。ここで行われているのが、作業療法士・公認心理師である稲毛あやこさん(ぴんくまシャ)による
「心が楽になる授業」
です。
この授業でまず目に入るのが、ピンクのクマの着ぐるみ姿。
一見ユニークですが、これには明確な理由があります。「着ぐるみを見た瞬間に、子どもも大人も表情が緩むんです。それだけで、話せる空気ができる」心理的なハードルを下げ、「相談しに行く場所」ではなく、ちょっと行ってみてもいい場所にするための工夫です。
この授業は月1回、自由参加で行われています。途中参加・途中退出もOK。
内容は毎回変わり、例えば:
特徴は一貫しています。「楽しみながら、自分を知る」こと
この活動の原点は、稲毛さん自身の人生経験にあります。30代で大きな喪失を経験したあと、障がい者の作業所でボランティアをした際に見た光景。作業をしている人たちが、とても生き生きしていたんです。
作業は人を元気にすると気づきました
その経験が、作業療法士という道につながりました。
精神科病院での勤務時代、稲毛さんはある疑問を抱いていました。
「なぜ、ここまで問題が大きくなってから来るのだろう」
背景には、いじめ、家庭環境、発達特性など、もっと早く気づけたはずの要因が多くありました。だからこそ今、目指しているのは
未病の段階で関わり「中間の場所」を作ることを目指しています。
いわゆる「施設」や「教室」を持っているわけではありません。
どこにでも現れるぴんくまシャです。
そして大切にしているのがこの言葉です。
「気持ちを追い越さない」
相手のペースを尊重し、その場に一緒に混ざる支援。
この取り組みの中で、こんな変化が見られています。不登校傾向の生徒だけでなく、悩みを抱える生徒も参加。生徒同士の自然な交流が生まれていきます。
学校側からも、「初めて参加した生徒も、とても良い表情をしていた」という声が上がっています。
今後の目標は、子どもだけでなく、大人も含めた生き方を学ぶ場をつくること。
すべての人が混ざり合う場所。
この活動の根底にあるのは、「敷居を下げること」です。専門職であるほど遠くなるのではなく、誰でも近づける存在であること。だからこそ、稲毛あやこさんはピンクのクマ、ぴんくまシャであり続けます。
不登校やメンタルヘルスの問題は、特別な誰かの話ではなく、誰にでも起こり得るものです。「相談する」前に、「少し楽になる時間と場所がある」そんな活動を続ける人たちと場所を応援していきたいと思っています。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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