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【保存版】東村山・小平・東大和|困ったときの相談先まとめ

Vol.13 【小平市】不登校・生きづらさに寄り添う心が楽になる授業とは?

更新)

作業療法士「ぴんくまシャ」の取り組み

ぴんくまシャの稲毛あやこさん(作業療法士、公認心理師、ダンスセラピスト、NARDアロマセラピスト)

「学校に行けない」だけでは語れない、生きづらさ

 

文部科学省の調査によると、不登校の小中学生は2023年度で34万6482人。11年連続で増加し続けています。その背景には、単なる「登校できない」という問題だけでなく、

  • 家庭環境
  • 人間関係
  • 発達特性
  • 心の不調

など、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。こうした中で、今、学校や地域では「もうひとつの居場所」が求められています。

学校の中にあるもうひとつの居場所「カルガモ教室」

 

小平市立小平第四中学校には、不登校や集団生活に不安を感じる生徒のための支援教室、「カルガモ教室」が設置されています。ここで行われているのが、作業療法士・公認心理師である稲毛あやこさん(ぴんくまシャ)による

 

「心が楽になる授業」

 

です。

 

ピンクのクマが教室に来る理由



この授業でまず目に入るのが、ピンクのクマの着ぐるみ姿。

 

一見ユニークですが、これには明確な理由があります。「着ぐるみを見た瞬間に、子どもも大人も表情が緩むんです。それだけで、話せる空気ができる」心理的なハードルを下げ、「相談しに行く場所」ではなく、ちょっと行ってみてもいい場所にするための工夫です。

 

「気持ちが楽になる授業」とは何か

 

この授業は月1回、自由参加で行われています。途中参加・途中退出もOK。

 

内容は毎回変わり、例えば:

 

  • リラクゼーション(筋弛緩法)
  • 自分の強みを見つけるワーク
  • メタ認知(考え方のクセに気づく)
  • ボードゲームでのコミュニケーション
  • 発達の地図ワーク
  • 当事者研究
  • セルフケアワーク など

特徴は一貫しています。「楽しみながら、自分を知る」こと

 

「作業は人を元気にする」原点となった体験

 

この活動の原点は、稲毛さん自身の人生経験にあります。30代で大きな喪失を経験したあと、障がい者の作業所でボランティアをした際に見た光景。作業をしている人たちが、とても生き生きしていたんです。

 

作業は人を元気にすると気づきました

 

その経験が、作業療法士という道につながりました。

 

「もっと早く関われたら」病院で感じた限界

 

精神科病院での勤務時代、稲毛さんはある疑問を抱いていました。

 

「なぜ、ここまで問題が大きくなってから来るのだろう」

 

背景には、いじめ、家庭環境、発達特性など、もっと早く気づけたはずの要因が多くありました。だからこそ今、目指しているのは

 

未病の段階で関わり「中間の場所」を作ることを目指しています。

 

ぴんくまシャの活動

 

いわゆる「施設」や「教室」を持っているわけではありません。

  • 学校にも行く
  • 地域にも出る
  • ワークショップも行う

どこにでも現れるぴんくまシャです。

 

他の支援との違い

 

  • 診断や治療を前提としない
  • メンタルヘルスを日常にする
  • 子どもも大人もフラット
  • 正解を教えない

そして大切にしているのがこの言葉です。

 

「気持ちを追い越さない」

 

相手のペースを尊重し、その場に一緒に混ざる支援。

 

子どもたちに起きている変化

 

 

この取り組みの中で、こんな変化が見られています。不登校傾向の生徒だけでなく、悩みを抱える生徒も参加。生徒同士の自然な交流が生まれていきます。

  • 「毎回楽しみ」という声
  • 「勉強も頑張ろうと思えた」という変化

学校側からも、「初めて参加した生徒も、とても良い表情をしていた」という声が上がっています。

 

「生き方学校」をつくりたい

 

今後の目標は、子どもだけでなく、大人も含めた生き方を学ぶ場をつくること。

  • 生きづらさを感じている人
  • 支援する側で疲れている人
  • 親子で関わりたい人

すべての人が混ざり合う場所。

「ちょっと行ってみようかな」と思える社会へ

 

この活動の根底にあるのは、「敷居を下げること」です。専門職であるほど遠くなるのではなく、誰でも近づける存在であること。だからこそ、稲毛あやこさんはピンクのクマ、ぴんくまシャであり続けます。

 

 

編集部より

 

不登校やメンタルヘルスの問題は、特別な誰かの話ではなく、誰にでも起こり得るものです。「相談する」前に、「少し楽になる時間と場所がある」そんな活動を続ける人たちと場所を応援していきたいと思っています。


 

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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