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佐賀・嬉野の抹茶が台湾市場へ――現地販売代理店が3商品を紹介、日台のお茶ビジネスに新たな動き

まちのね合同会社 台湾ビジネス事業部

台湾国際茶業博覧会に「碧翠・霞翠・萬翠」が登場。地方の製茶事業者と台湾企業を結ぶ販売代理店の役割とは

台湾の今を、日本へ。

まちのね合同会社 台湾ビジネス事業部でございます。当事業部では、台湾の企業・商品・文化を日本へご紹介するとともに、地域や企業の皆さまをつなぐ相談窓口として活動しております。

連載「台湾の今」では、現地で起きている新しい産業動向や地域振興の試みを取り上げ、その背景にある仕組みや、日本の地域・事業者にもつながる視点とともにご紹介してまいります。

今回は、日本有数のお茶の産地である佐賀県嬉野市と台湾を結ぶ、新たなお茶ビジネスの動きをご紹介します。


台湾の祥隆國際企業有限公司(Xiang Long International)は、2026年11月13日から16日まで台北で開催される「2026台湾国際茶業博覧会」において、佐賀県嬉野市の三根製茶(Mine Tea)の抹茶3商品を紹介すると発表しました。

同社は台湾市場における独占販売代理店として出展します。

注目したいのは、日本の地方の製茶事業者が、台湾の現地企業を通じて商品を紹介し、飲食店や流通事業者との接点をつくろうとしていることです。



日本のお茶の産地・佐賀県嬉野市


佐賀県嬉野市は、歴史ある茶産地として知られています。

「うれしの茶」は、独特の形状を持つ釜炒り茶や蒸し製玉緑茶などで知られ、地域の製茶技術とともに発展してきました。

日本のお茶といえば、煎茶や玉露を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、近年は抹茶も、飲料や菓子、料理など幅広い商品に利用されています。

抹茶は、そのまま飲むだけでなく、カフェのドリンクメニュー、製菓、食品加工などにも使える素材です。

そのため、海外市場での展開を考える際には、一般消費者向けの販売だけでなく、飲食店や食品事業者への提案も重要になります。



台湾で紹介される3種類の抹茶


今回、祥隆國際企業有限公司が紹介するのは、三根製茶の次の3商品です。

  • 碧翠

  • 霞翠

  • 萬翠

いずれも日本の嬉野に由来する抹茶として紹介される予定です。

複数の商品を同時に出展することで、台湾の飲食店や流通事業者が、それぞれの用途に合う商品を比較・検討する機会になると考えられます。

ただし、今回の発表だけでは、各商品の価格、詳細な品質規格、業務用・家庭用の区分、台湾での販売開始時期までは確認できません。

そのため、現時点で商品ごとの具体的な用途や販売条件を断定することはできません。



台湾の現地企業が「独占販売代理店」に


今回の動きで重要なのは、台湾の祥隆國際企業有限公司が独占販売代理店として商品を紹介する点です。

海外で食品を販売する際には、製品の品質や味だけでなく、現地の取引先との関係構築、商談、輸入に関する手続き、商品情報の伝達など、さまざまな課題があります。

現地企業が販売代理店となることで、日本側の製茶事業者が直接すべての販売先を開拓する場合とは異なる体制を構築できます。

例えば、台湾の飲食店に対しては、抹茶を使ったドリンクや菓子の素材として提案する方法が考えられます。

小売事業者に対しては、商品の産地や製茶技術、ブランドの特徴を伝えることが重要になります。

ただし、独占販売代理店という立場が、具体的にどの販売チャネルや契約条件に及ぶのかは、公開情報だけでは分かりません。

今回確認できるのは、現地企業が台湾市場に向けて3商品を紹介するという段階です。



台湾国際茶業博覧会で商談の機会をつくる


出展先となる「2026台湾国際茶業博覧会」は、2026年11月13日から16日まで、台北南港展覧館1館で開催される予定です。

祥隆國際企業有限公司のブース番号は「I108」です。

同社は日本の抹茶に加え、イタリアのコーヒーブランドや台湾産コーヒーも紹介する予定です。

お茶とコーヒーを扱う事業者が同じ展示会に参加することは、飲料市場の幅広い取引先と接点をつくる機会にもなります。

例えば、カフェや飲食店にとっては、抹茶を単独の商品としてではなく、既存のドリンクメニューやデザートと組み合わせて検討する可能性があります。

一方、展示会への出展がそのまま取引成立を意味するわけではありません。

現時点では、具体的な成約実績や販売数量についての発表は確認できません。



台湾もお茶の産地――日本茶はどう伝わるのか


台湾は、烏龍茶や包種茶など、独自のお茶文化を持つ地域です。

台湾茶には産地や品種、発酵度、焙煎方法などによる多様な味わいがあり、消費者にもお茶を楽しむ文化が根付いています。

その市場に日本の抹茶を紹介する際には、「日本産」という特徴だけではなく、産地や製法、味わい、用途などをどのように伝えるかが重要になると考えられます。

また、台湾のカフェや飲食店では、茶を使ったドリンクやデザートも親しまれています。

日本の製茶事業者にとって、完成品としての茶葉販売に加え、飲食店で利用される素材としての提案も、検討できる方向性の一つです。

今回の展示会で、どのような取引先から関心が寄せられるのかが、今後の注目点になります。



日本の地域事業者にとってのヒント


今回の事例は、お茶に限らず、日本の地域産品を海外に紹介する際の参考になります。

地域の事業者が海外市場に挑戦する場合、最初から現地の流通網や取引先を十分に持っているとは限りません。

そこで、現地の市場や商習慣を理解する企業と連携することが、一つの選択肢になります。

ただし、販売代理店を通じた展開には、販売地域、取扱商品、価格設定、ブランド表現、契約期間など、事前に確認すべき条件もあります。

特に食品では、輸入規制や表示制度などへの対応も必要です。

大切なのは、単に商品を海外に持ち込むことではなく、現地でどのような人に、どのような用途で使ってもらうのかを考えることです。



まとめ――地方の茶産地と台湾を結ぶ新しい接点


佐賀県嬉野市の三根製茶の抹茶3商品が、台湾の現地販売代理店を通じて、2026台湾国際茶業博覧会で紹介されます。

今回の発表から確認できるのは、展示会への出展と、台湾市場に向けた商品紹介の計画です。

実際の販売開始時期や商談の成果については、今後の発表を待つ必要があります。

それでも、日本の地方の製茶事業者と台湾企業が連携し、現地の飲食・流通市場との接点をつくろうとしている点は、日台ビジネスの具体的な事例として注目できます。

まちのね合同会社 台湾ビジネス事業部では、今後も台湾と日本の地域産業を結ぶ動きをお伝えしてまいります。



展示会情報



2026台湾国際茶業博覧会

開催期間:2026年11月13日(金)~16日(月)

会場:台北南港展覧館1館

出展企業:祥隆國際企業有限公司(Xiang Long International)

ブース番号:I108

紹介予定商品:三根製茶「碧翠」「霞翠」「萬翠」


※本記事は2026年10月27日時点の発表情報に基づきます。販売開始時期、販売価格、商談成果は確認されていません。


基本情報

名称まちのね合同会社 台湾ビジネス事業部
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