まちのね合同会社 台湾ビジネス事業部
台湾の風景。本記事で紹介する取り組みは、台湾・桃園市と宮城県名取市の間で進められています。撮影荒井
台湾の今を、日本へ。
まちのね合同会社 台湾ビジネス事業部でございます。当事業部では、台湾の企業・商品・文化を日本へご紹介するとともに、地域や企業の皆さまをつなぐ相談窓口として活動しております。連載「台湾の今」では、現地の最新の動向や日本と台湾をつなぐ取り組みを取り上げ、その背景にあるストーリーとともにご紹介してまいります。
日本と台湾の自治体や地域の間では、観光や文化、産業など、さまざまな分野で交流が行われています。今回はその中から、市民の相互往来と地域での消費を結びつける一例として、国際空港を擁する「玄関口都市」同士である台湾・桃園市と宮城県名取市による新たな日台交流の取り組みをご紹介いたします。
「玄関口都市」としての共通点を生かした連携協定
台湾の空の玄関口である台湾桃園国際空港を有する桃園市と、仙台空港が位置する宮城県名取市。両都市はともに国際空港を持つ「玄関口都市」という強い共通点を持っています。
両市は2025年8月に「観光及び産業経済分野における交流促進協定」を締結いたしました。空港という地域資源を起点に、単なる行政間の訪問にとどまらず、観光振興や産業経済分野において持続的な交流を育む基盤を整えています。
市民・文化施設・地域店舗をつなぐ「桃園×名取文化場館市民優惠活動」
この協定に基づく具体的な交流施策として実施されるのが、「桃園×名取文化場館市民優惠活動」です。実施期間は2026年10月1日から2027年3月31日までとなっております。
本施策の大きな特徴は、行政主導のイベントにとどまらず、双方の文化施設への訪問を促しながら、地域店舗や地域通貨を連動させている点にあります。
双方の市民に向けた相互優待の仕組み
今回の取り組みでは、桃園市民と名取市民の双方が互いの都市を訪れた際に、魅力的な優待を受けられる仕組みが整えられています。
【桃園市民が名取市を訪問する場合】
桃園市民が名取市の指定文化施設を訪れ、「桃園市民カードAPP」を提示することで、名取市内の協力店舗で利用できる500円分の地域電子通貨「名取幣(Natori Coin)」を受け取ることができます。
文化施設で地域の歩みや歴史に触れた後、配布された名取幣を使って市内の協力店舗を利用してもらうという、文化施設への訪問と地域での消費をつなぐ導線が設計されています。
【名取市民が桃園市を訪問する場合】
一方、名取市民が台湾・桃園市を訪れた際には、桃園市を代表する現代文化・芸術の拠点を無料で利用することができます。
市民が相手都市を旅する動機を生み出し、現地の歴史・文化への深い理解を促す設計となっております。
地域の経済と市民生活に波及するこれからの日台交流
今回の桃園市と名取市の取り組みから見えてくるのは、デジタルツール(桃園市民カードAPPや名取幣)を活用し、「市民」「文化施設」「地域の個店」が直接つながる仕組みづくりです。
通過地点になりがちな空港所在都市において、文化施設を目的地として設定し、さらに地域店舗での消費へと自然に誘導するアプローチは、今後のインバウンド誘致や地域経済の活性化を考える上で、多くの自治体や地域事業者にとっても大きな示唆を与えてくれるのではないでしょうか。
台湾とのビジネス連携や地域展開のご相談
まちのね合同会社 台湾ビジネス事業部では、「台湾の魅力が、ここに集まる。」をコンセプトに、台湾の企業・ブランド・自治体と日本企業をつなぎ、通訳翻訳や販路開拓を通じて新たなビジネスの可能性をともに探る相談窓口として活動しております。
台湾との連携や事業展開にあたり、次のようなご相談を承っております。
言葉の置き換えにとどまらず、相手の文化や背景に寄り添いながら、落ち着いた対話を重ねてまいります。「何から相談すればよいか分からない」という初期の構想段階から、丁寧にお話をお伺いいたします。
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