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台湾コーヒーはなぜ世界へ? 雲林が育てる「地域×コーヒー」のブランド戦略

まちのね合同会社 台湾ビジネス事業部

台湾の今を、日本へ。

まちのね合同会社 台湾ビジネス事業部でございます。当事業部では、台湾の企業・商品・文化を日本へご紹介するとともに、地域や企業の皆さまをつなぐ相談窓口として活動しております。連載「台湾の今」では、現地の最新の動向や日本と台湾をつなぐ取り組みを取り上げ、その背景にあるストーリーとともにご紹介してまいります。

前回の記事では、台湾全土で地域特色産業を育てる「OTOP(一郷鎮一特産)」の歩みを取り上げ、地域固有の価値を見出し国内外へ届ける仕組みづくりについてご紹介いたしました。

今回はその具体的な実践例として、独自の進化を遂げている台湾コーヒーに注目いたします。単なる農産品や一杯の飲み物にとどまらず、地域の物語やデザイン、観光を巻き込みながら、台湾コーヒーはなぜ今「地域の特産品」から「世界へ発信するブランド」へと歩みを進めているのでしょうか。


雲林・古坑から広がる台湾コーヒーの原点

雲林県は台湾を代表するコーヒー産地の一つで、古坑から高標高の草嶺まで、それぞれの地域で特色あるコーヒーが生産されています。中でも古坑は、台湾コーヒーを語る上で広く知られる地域です。

かつては地域の特産品として親しまれていた古坑のコーヒーですが、近年では単に豆を収穫・加工して出荷するだけに留まりません。雲林県を中心に開催されてきた「台湾咖啡節(台湾コーヒーフェスティバル)」などを通じて、産地の風景や食、滞在体験、そして文化を包括した地域独自のカルチャーとして育てる試みが続けられています。


国際的なデザイン賞を受賞した「2025台湾咖啡節」

こうした地域ぐるみの取り組みは、国際的な舞台でも評価を受けました。雲林県政府の発表によると、「2025台湾咖啡節」の企画・ブランドデザインが、国際的なデザイン賞である「Sydney Design Awards」においてGoldを受賞いたしました。

雲林県政府は、コーヒー、土地、文化、ブランド、イベント体験を一体化した企画・ビジュアルデザインが国際的に評価されたとしています。地域の農産品イベントを「ブランド体験」として丁寧に再構築した姿勢が、海外のデザイン分野でも認められた好例といえます。


「咖了 For World」へ――2026年、世界とつながるステージへ

この歩みを踏まえ、「2026台湾咖啡節」は2026年10月31日〜11月1日、11月7日〜8日の計4日間、雲林県古坑緑色隧道で開催予定となっており、「咖了 For World」をテーマに掲げることが示されています。台湾国内の愛好者に届けるフェスティバルから、台湾コーヒーの魅力を広く世界へ提示するステージへの展開を目指すものです。

特徴的なのは、雲林・古坑という一地域に限定せず、台湾各地の連携を深めている点です。2026年は台中・彰化・南投・嘉義と連携し、160店を超える特色あるコーヒー店・事業者による「中台湾コーヒーマップ」が展開されます。さらにインドネシア・日本・ベトナムのコーヒー関係者・事業者が参加を予定しており、海外との交流も視野に入れながら、台湾全体のコーヒー文化の厚みを世界へ発信しようとしています。


「商品」から「地域×文化×観光×デザイン」のブランドへ

台湾コーヒーの取り組みから見えてくるのは、産品そのものの品質追求に加え、「デザイン」「観光」「地域の物語」を掛け合わせた総合的なブランドづくりです。

豆そのものの品質を高めることは基本でありつつも、それだけでは世界的なコーヒートレンドの中で差別化を図ることは容易ではありません。生産現場の風景、丹精込めて育てられた果実、そこに集う人々、心地よい滞在体験、そして洗練されたデザイン表現を一体化させることで、「台湾のコーヒー文化そのものを体験したい」という付加価値を生み出しています。


日本の地域事業者にも通じる視点

この台湾の事例は、日本各地で農産品、加工食品、カフェ、地域特産品のブランディングに取り組む事業者や自治体にとっても、ひとつのヒントになるのではないでしょうか。

良いものを作るという原点を大切にしながら、それをどのような物語で包み、どのようなデザインや体験を通じて届けていくか。単体の商品を届ける発想を超えて、地域全体や仲間と連携しながら価値を伝えていく姿勢は、これからの地域ブランドづくりのあり方を考える上で示唆に富んでいます。


台湾とのビジネスや商品PRのご相談

まちのね合同会社 台湾ビジネス事業部では、「台湾の魅力が、ここに集まる。」をコンセプトに、台湾の優れた商品・ブランド・文化と日本市場をつなぐ実務支援を行っております。

台湾の食品・飲料・農産品や地域ブランドを日本市場へ紹介したい事業者さま、または台湾との連携を模索されている企業さまに向けて、次のような支援をご提供しています。

  • 台湾商品・ブランドの日本向け情報発信・PR
    背景にある文化や物語を丁寧に言語化し、日本の市場やバイヤーに届く形に整えます。
  • 市場リサーチ・販路開拓支援
    日本市場のニーズやトレンドを踏まえ、適切な展開方法や接点づくりを検討します。
  • 展示会・商談サポート
    商談の事前準備から当日のアテンド、フォローアップまで実務に伴走します。
  • 日本語/中国語(繁体字)の通訳・翻訳
    言葉の直訳にとどまらず、文脈やニュアンスを大切にしたコミュニケーションを支えます。

「台湾のこだわりの産品を日本へ届けたい」「何から準備を進めればよいか整理したい」という初期の段階から、落ち着いた対話を重ねてサポートいたします。台湾とのビジネスや地域産品の展開にご関心をお持ちの際は、どうぞお気軽にご相談くださいませ。

【ご相談・お問い合わせ】
受付時間:9:00〜17:00(土日祝日含む)
ご相談方法:まずは当社Webサイトのお問い合わせ窓口よりお気軽にご連絡くださいませ。



【参考情報】

雲林県政府|2025台湾咖啡節 Sydney Design Awards Gold受賞に関する公式発表⁠


雲林県政府|2026台湾咖啡節「咖了 For World」に関する公式発表⁠


基本情報

名称まちのね合同会社 台湾ビジネス事業部
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住所187-0023 小平市上水新町1-17-18
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