【保存版】東村山・小平・東大和|困ったときの相談先まとめ
(更新)
学校に行きづらい子と親の居場所づくり
こだいら・自分らしさ学びの広場
学校でも家庭でもない場所で、自分のペースで過ごす。子どもたちの自信を育む、小平市の学びの取り組み。
小平市鈴木町にある「プラチナ・ヴィラ小平」で、毎週日曜日、子どもたちが自分の興味や関心に合わせて過ごせる居場所が開かれています。
その名も「こだいら・自分らしさ学びの広場」。
学校に行きづらさを感じている子どもたちへの支援をきっかけに始まった活動で、読書や創作活動、ボードゲームなど、それぞれの「好き」を大切にしています。
今回、まいぷれ編集部は活動場所を訪問し、代表の近藤隆彦さんと、大学生ボランティアの深津桜子さんにお話を伺いました。

大学生ボランティアの深津桜子さん 代表の近藤隆彦さん
活動が行われているのは、小平市鈴木町にある「プラチナ・ヴィラ小平」。
毎週日曜日の午前9時30分から午後4時30分まで、子どもたちが自分のペースで過ごせる場所として開かれています。
活動内容は、一律に決められた授業形式ではありません。
本を読んだり、創作活動に取り組んだり、ボードゲームを楽しんだり。自分の興味に合わせて過ごすことができます。
何かに取り組むだけでなく、何もせずに過ごすことも、途中で帰ることもできます。
取材時点では、参加費は無料で、事前申込みも必要ありません。
決められた時間に決められたことをするのではなく、その日の気持ちや関心に合わせて過ごせることが、この広場の特徴です。

活動場所の室内の様子①

活動場所の室内の様子②
代表の近藤隆彦さんは、以前、約2年間にわたり学習塾を経営していました。
塾には、不登校の傾向がある子どもたちも多く通っていたといいます。
その後、塾の経営を終えることになりましたが、子どもたちへの支援を続けたいという思いは残りました。
近藤さんは、塾の経営をやめた後も子どもたちの支援を続けたいと考え、不登校の子どもたちを中心に支える活動として「こだいら・自分らしさ学びの広場」を始めました。
近藤さんは、取材時点から約10か月前に国立市から小平市へ転居。以前の仕事が一区切りついたことも、新しい活動を始めるきっかけになったそうです。

深津桜子さん

近藤隆彦さん
団体名にもなっている「自分らしさ」。
近藤さんに、その言葉に込めた意味を尋ねました。
近藤さんが大切にしているのは、自分の適性に合ったものを、自分の方法で学び、好きなものを突き詰めていくことです。
学校の授業のように全員が同じ内容を同じ方法で学ぶのではなく、それぞれの関心や得意なことを出発点にする。
その考え方が、活動の土台になっています。
広場では、読書や創作活動に加え、地域に出かけて調べたり、発見したりするフィールドワーク型の探究学習も大切にしています。
子どもたちが自分で興味を持ったことを調べ、考え、形にしていく。
その積み重ねを通して、学ぶことの楽しさを感じてもらいたいと考えています。

教材

運動
近藤さんが活動を通じて特に大切にしているのは、子どもたちの自信です。
子どもたちに自信を持ってほしい。自己肯定感を取り戻してほしい。
学校生活などの中で、自信をなくしてしまう子どももいるのではないかと近藤さんは考えています。
そこで大切にしているのが、自分の興味を持ったことに取り組み、何かを作り上げる経験です。
例えば、一つの作品を完成させること。
自分で考え、手を動かし、形にする。その経験が「自分にもできた」という自信につながるのではないかと話します。
近藤さん自身も、学生時代にこうした創作活動に取り組んでいればよかったと振り返ります。
ただ勉強を教えるのではなく、子どもたちが自分の可能性を見つけるきっかけをつくる。
そんな場所を目指しています。


この広場には、地域の大学生もボランティアとして参加しています。
取材当日にお話を伺ったのは、大学1年生の深津桜子(ふかづ・さくらこ)さん。
深津さんは9月から、大学の授業の一環として地域ボランティアに参加しています。
普段は学習塾でもアルバイトをしており、子どもたちと接する機会が多いそうです。
今後、大学で専攻として選びたいと考えているのが平和研究です。
平和研究では、単に争いがない状態だけでなく、人権が守られることなども含めて平和について考えます。社会学や文学など、さまざまな分野とも関わりがあるそうです。
また深津さんが大切にしているのは、人と人が直接関わることです。
人が実際にその場所へ行かなければ、交流は生まれないのではないか。
顔の見えないまま議論が進むことも多い現代社会だからこそ、直接顔を合わせて対話することが、人と人との垣根を越えるきっかけになると考えています。
将来は航空業界で働くことにも関心があるという深津さん。
人が実際に移動し、出会い、交流することの意味を、大学での学びと地域での活動の両方から考えています。
子どもたちにとっても、学校や家庭以外の場所で大学生や地域の大人と出会うことは、新しい考え方や価値観に触れる機会になるかもしれません。

小平市で活動を始めた近藤さんに、地域の課題についても伺いました。
近藤さんが感じているのは、活動や支援の情報が、必要としている人に十分届いていないのではないかということです。
地域の中には、子どもたちを支えたいと考えている人がいても、活動するための場所が見つからないなど、実際に取り組みを始めるうえでの難しさもあります。
活動していても情報が行き渡らないことがあり、新たに活動を始めようとしても場所がないことがあると近藤さんは話します。
現在、広場はプラチナ・ヴィラ小平を活動場所として、毎週日曜日に開催されています。
今回の取材中にも、参加を希望する保護者から連絡が入ったそうです。
子どもの居場所を必要としている家庭に、こうした地域の活動が届くこと。
そして、地域の人々が子どもたちの成長に関わっていくこと。
その両方が、これからの地域の支援を考えるうえで大切なのかもしれません。
子どもたちが、自分の好きなことを見つける。
興味を持ったことを調べたり、何かを作ったり、ときには何もせずに過ごしたりする。
「こだいら・自分らしさ学びの広場」は、そんな一人ひとりの過ごし方を大切にしている場所です。
学校に行きづらいと感じている子どもにとっても、学校や家庭とは異なる場所で、自分のペースで過ごせることが、一つの選択肢になるかもしれません。
何かができるようになることだけが、学びではありません。
自分の好きなことに気づくこと、人と出会うこと、安心して過ごせる時間を持つこと。
小平市の日曜日に、そんな時間を過ごせる居場所があります。
団体名:こだいら・自分らしさ学びの広場
代表:近藤隆彦さん
活動場所:プラチナ・ヴィラ小平
住所:東京都小平市鈴木町1丁目85-1
活動日時:毎週日曜日 9:30~16:30
参加費:無料
事前申込み:不要
主な活動:読書、創作活動、ボードゲームなど。地域でのフィールドワーク型の探究学習も大切にしています。
※活動内容や当日の状況など、詳しくは団体へ直接お問い合わせください。
取材・編集:まいぷれ東村山・小平・東大和 編集部
本記事は、こだいら・自分らしさ学びの広場への現地取材をもとに制作しました。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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