まちのね合同会社 台湾ビジネス事業部
嘉義駅2026.4事業部撮影
台湾の今を、日本へ。
まちのね合同会社 台湾ビジネス事業部でございます。当事業部では、台湾の企業・商品・文化を日本へご紹介するとともに、地域や企業の皆さまをつなぐ相談窓口として活動しております。
連載「台湾の今」では、現地で起きている新しい動きを取り上げ、その背景にある仕組みや、日本の地域・事業者にもつながる視点とともにご紹介してまいります。
台湾・嘉義市が発表した旧市街地再生と新キャラクター「木吉」
2026年10月8日、台湾南西部に位置する嘉義市政府は、旧市街地の再生事業「舊城創新生」の成果を発表するとともに、新たな都市キャラクター「木吉(Muki)」を公開いたしました。
木吉は、世界的な森林鉄道でも知られる阿里山からやって来た「小さな木の芽」をモチーフにしたキャラクターです。林業とともに歩んできた嘉義の歴史や自然文化を象徴するデザインとなっております。
今回の発表において特筆すべき点は、単に愛らしい都市マスコットを発表したことにとどまらず、キャラクターを地域に根ざす個店と結びつけ、実際の街歩きや消費行動へとつなげる仕組みを同時に組み込んでいることです。
個店の魅力を活かす「回遊と購買」の仕掛け
嘉義市が導入した具体的な施策には、以下のような特徴的な取り組みが含まれております。
ひとつのキャラクターを一律に掲示するのではなく、「各店舗が自店の個性に合わせてキャラクターを共創する」というアプローチは、個店の魅力を引き出しながら地域全体の回遊性を高める工夫として大変興味深い試みでございます。
嘉義駅を中心とした歴史ある街並みと再生事業の歩み
台湾・嘉義を訪れると、洋風の意匠やアーチ窓、中央上部の丸時計が趣深い表情を見せる歴史的な駅舎が出迎えてくれます。木材の集散地として発展してきた歴史を持つ嘉義市では、こうした駅前周辺や旧市街地に残る古い町並みや木造建築の保存・活用が進められてまいりました。
今回の発表において、嘉義市政府は旧市街地再生事業「舊城創新生」全体の成果として、以下の実績を公表しております。
※上記の実績数値は嘉義市政府が発表した事業全体の累積成果であり、新キャラクター「木吉」の導入単独による成果ではございません。
長年にわたり積み重ねられてきた建物の再生や起業支援という土台の上に、今回のようなキャラクターを活用した新たな回遊施策が重ねられている点が重要でございます。
日本の地域づくりや個店連携への示唆
地域活性化においてキャラクターを活用する事例は日本各地にも多く見られますが、その多くは知名度向上や観光PRにとどまる傾向がございます。
嘉義市の事例のように、個店が主役となり、店舗ごとの特徴を表現しながら「異なる店を巡る動機」を仕組みとして設計する手法は、商店街の活性化や地域情報メディアの展開を考える上でも示唆に富むものでございます。
もちろん、この仕組みによって個店の売上や継続的な回遊がどの程度向上するかについては、今後の運用実績や検証を慎重に見守る必要がございます。しかし、地域の歴史的背景と現代のデザイン、そして商業活動を丁寧に接続しようとする台湾の試みには、学ぶべき点が多く含まれていると感じられます。
台湾ビジネス事業部より
まちのね合同会社 台湾ビジネス事業部では、「台湾の魅力が、ここに集まる。」をコンセプトに、台湾の社会・文化・産業の最新動向を丁寧にお届けしております。
台湾企業との商談支援や販路開拓、日中ビジネス通訳・繁体字翻訳など、言葉の置き換えにとどまらず、文化的背景や地域文脈をくみ取ったきめ細やかな対話支援を行っております。台湾との事業連携や商品開発、地域交流をご検討中の事業者さまは、構想段階からでもどうぞお気軽にご相談くださいませ。
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【主な確認資料】
・嘉義市政府発表|舊城創新生と都市IP「木吉」(2026年10月8日発表)
| 名称 | まちのね合同会社 台湾ビジネス事業部 |
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