補聴器小平
「最近、家族との会話で聞き返すことが増えた」
「テレビの音が大きいと言われる」
「補聴器を考えているけれど、購入費用が気になる」
そんなときに知っておきたいのが、自治体による補聴器購入費用の助成制度です。
全国では、高齢者の聞こえを支えるため、補聴器の購入費用の一部を助成する自治体があります。
ただし、制度は全国共通ではありません。
助成金額だけでなく、対象となる聴力、申請のタイミング、購入できる販売店まで、自治体によって大きく異なります。
2026年10月には、新たに助成を開始した自治体や、一度終了した受付を再開した自治体もありました。
今回は、全国5自治体の最新動向とともに、補聴器を購入する前に知っておきたい注意点、操作のしやすさが特徴のポケット型補聴器について紹介します。
※本記事は2026年10月20日時点で確認できる公式情報をもとに作成しています。各制度は原則として当該自治体の対象住民向けです。
全国5自治体で動きがあった補聴器購入助成制度
2026年10月に注目したい動きがあったのは、京都市、埼玉県川越市・秩父市、山口県和木町、沖縄県浦添市です。
| 自治体 | 主な動き | 助成上限 |
|---|---|---|
| 京都市 | 10月13日に制度案内を更新。講座・医療機関・販売店・介護予防を連携 | 3万円(購入費の1/2) |
| 川越市 | 10月14日、申請書の新規配布終了を案内 | 3万円 |
| 秩父市 | 10月1日、補正予算成立により受付再開 | 2万円 |
| 和木町 | 10月1日から新たな購入助成を開始 | 3万円 |
| 浦添市 | 11月2日から申込開始予定。先着10人 | 2万5,000円 |
同じ「補聴器の購入助成」でも、制度の仕組みには大きな違いがあります。
京都市|補聴器の購入と介護予防をつなぐ新しい取り組み
京都市では2026年度から「聞こえの応援事業」を実施しています。
対象は、京都市に住民登録があり、補聴器購入時点で65歳以上となる方など、所定の要件を満たす方です。
助成額は補聴器本体の購入費の2分の1で、上限3万円です。
特徴は、補聴器を購入するだけでは助成要件を満たさないことです。
加齢性難聴について学ぶ講座に参加する
協力医療機関を受診し、補聴器の必要性を確認する
対象販売店で補聴器を購入・調整する
補聴器を装用して運動教室などに参加する
健康状態や就労状況などにより、一部の参加要件について例外も設けられています。
また、購入できる販売店にも条件があります。京都府内の認定補聴器専門店や、認定補聴器技能者が調整・販売する対象店舗などに限られています。
必要な手順を満たしたうえで、補聴器購入の翌日から1年以内に助成申請を行います。
この制度が目指しているのは、補聴器を購入することだけではなく、聞こえを支えながら社会参加や介護予防につなげることです。
補聴器と地域の健康づくりを結びつける取り組みとして注目されます。
川越市|申請書の新規配布を終了。予算枠にも注意
埼玉県川越市では、2026年10月14日更新の公式案内で、今年度の申請書の新規配布を終了したことが示されました。
ただし、すでに申請書を持っている方の申請は引き続き受け付けています。
10月13日時点の受付可能件数は23件と案内されています。
川越市の補助上限額は3万円です。
制度では、医師の意見や補聴器の見積書などを提出し、市から交付決定を受けた後に購入する必要があります。
交付決定前に購入した補聴器は補助対象になりません。
この事例からわかるのは、助成制度が存在していても、予算の状況によって新たな申請が難しくなる場合があるということです。
秩父市|一度終了した受付が補正予算で再開
埼玉県秩父市では、予算上限に達したため7月1日に受付を終了していましたが、補正予算の成立を受け、10月1日から受付を再開しました。
助成上限額は2万円です。
主な対象条件は、秩父市に住民登録がある65歳以上で、両耳の聴力レベルが40デシベル以上、医師から補聴器が必要と認められた方などです。
また、購入先には次の条件があります。
秩父市内の販売業者から購入する
秩父郡市内の医療機関で、医師の指示のもと販売業者から購入する
秩父市の場合は、耳鼻咽喉科で必要性の証明を受け、補聴器購入後に販売証明を取得して申請する仕組みです。
一度受付が終了しても、補正予算などによって年度途中に再開することがあります。
購入を検討している方は、自治体の最新情報を確認することが大切です。
和木町|10月から助成開始。通信販売は対象外
山口県和木町では、2026年10月1日から高齢者向け補聴器購入助成を開始しました。
助成上限額は3万円です。
主な対象条件は、町内に住所がある65歳以上で、耳鼻咽喉科医師の診断により、両耳の聴力レベルが30デシベル以上、または補聴器が必要と認められた方などです。
特徴的なのは、通信販売で購入した補聴器は助成対象外としている点です。
町は、実店舗で聴力に合った調整を受けることを求めています。
また、購入前に医師の意見書や見積書などを提出し、助成決定通知を受け取る必要があります。
補聴器は、同じ製品でも使用する方の聴力や生活環境によって聞こえ方が異なります。
購入時の調整を重視する制度として参考になる事例です。
浦添市|11月2日から申込開始。先着10人
沖縄県浦添市では、2026年11月2日から加齢性難聴者向けの補聴器購入助成の申込受付を開始します。
助成上限額は2万5,000円で、先着10人です。
対象は65歳以上の住民税非課税世帯に属する方で、所定の聴力条件を満たし、耳鼻咽喉科医師から補聴器が必要と認められた方などです。
手続きは、まず市の窓口で対象要件を確認し、医療機関を受診したうえで申請します。
必ず助成決定通知を受け取ってから補聴器を購入する必要があります。
すでに購入した補聴器は助成対象外です。
申込人数に上限があるため、制度の利用を考えている方は、早めに公式案内を確認しておきたいところです。
特に注意したい「購入前申請」と「購入後申請」の違い
今回の5自治体を比較すると、補聴器購入助成で最も注意したいことが見えてきます。
それは、申請の順番です。
| 自治体 | 購入と申請の順番 |
|---|---|
| 京都市 | 講座・指定医療機関受診などの要件を満たして購入後、申請 |
| 川越市 | 購入前に申請し、交付決定後に購入 |
| 秩父市 | 医師の証明を受けて購入後、申請 |
| 和木町 | 購入前に申請し、決定通知後に購入 |
| 浦添市 | 購入前に申請し、助成決定後に購入 |
※いずれも医療機関受診や対象製品・販売店などの条件があります。表は手続きの概要です。
助成制度があると知って、先に補聴器を購入してしまうと、対象外になる場合があります。
反対に、購入後の申請を認めている自治体でも、事前に医師の証明や指定販売店の利用が必要な場合があります。
補聴器を購入する前に、必ず自治体の窓口で申請手順を確認しましょう。
ポケット型補聴器とは? 手元で操作できる補聴器
補聴器には、耳かけ型、耳あな型、ポケット型などの種類があります。
ポケット型補聴器は、本体とイヤホンがコードでつながっており、本体を衣服のポケットなどに入れて使用するタイプです。
本体が比較的大きいため、手元で操作しやすい製品があることが特徴です。
ただし、ポケット型であれば誰にでも適しているわけではありません。
イヤホンコードの取り回しや、衣服との接触音、聞き取りたい方向、生活環境などによって使い勝手が変わります。
また、音が大きく聞こえることと、言葉が明瞭に聞き取れることは必ずしも同じではありません。
購入時には、実際の聞こえ方を確かめることが大切です。
ミミー電子のポケット型補聴器を比較
東京都立川市に拠点を置く三和製作所ミミー電子事業部では、ポケット型補聴器を製造・販売しています。
今回は、異なる特徴を持つ3機種を紹介します。
| 製品 | メーカー掲載価格 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| ポッケ sel2 ME-241 | 47,000円 | 軽度~高度難聴向け。音質調整機能を搭載 |
| ポッケ sel2 ME-240 | 61,000円 | 中等度~重度難聴向け。音質調整機能を搭載 |
| ME-181 | 45,000円 | デジタル式。ワンタッチ操作、耳もとマイク搭載 |
※価格はメーカー公式掲載の補聴器本体価格(非課税)。送料別。販売店での価格とは異なる場合があります。2026年10月時点の掲載情報であり、今月発売された新製品や価格改定を示すものではありません。
ポッケ sel2 ME-241・ME-240
ポッケ sel2シリーズは、ミミー電子独自の音質調整機能「セレクトーン」を備えたポケット型補聴器です。
使用する方が実際の音を聞きながら、音質を調整できることが特徴です。
ME-241は軽度から高度難聴、ME-240は中等度から重度難聴を想定した製品です。
ただし、対応する難聴の程度はメーカーの目安であり、個々の聴力に適合するかどうかは確認が必要です。
ME-181
ME-181は、シンプルな操作を特徴とするデジタル式のポケット型補聴器です。
音質や音量感をワンタッチで切り替えられるほか、コードの途中に配置された「耳もとマイク」によって、衣擦れ音の軽減を図っています。
単4形アルカリ乾電池2本を使用し、メーカー公表の電池寿命は約200時間です。
別売りのテレビ受信機との組み合わせにも対応しています。
いずれの製品も、価格だけで優劣を決めるのではなく、聴力や使用目的に合っているかを確認することが重要です。
補聴器を購入する前に確認したい5つのポイント① 耳鼻咽喉科で聞こえの状態を確認する
聞こえにくさの原因は、加齢だけとは限りません。
耳垢の詰まりや耳の病気など、治療が必要な場合もあります。
特に急に聞こえにくくなった場合は、早めの受診が必要です。
② お住まいの自治体の助成制度を確認する
購入助成の対象年齢、聴力条件、所得条件、受付期間は自治体によって異なります。
また、身体障害者手帳の対象となる場合は、別の公的支援制度が利用できる可能性があります。
③ 購入前の申請が必要か確認する
今回紹介した自治体でも、購入前に交付決定が必要な場合と、購入後に申請する場合がありました。
購入後に対象外とならないよう、必ず事前に確認しましょう。
④ 補聴器の種類と販売店の条件を確認する
自治体によっては、医療機器として認証された補聴器であることに加え、購入する販売店や調整方法にも条件があります。
一般的な集音器は助成対象外とされる制度が多いため、製品の区分も確認が必要です。
⑤ 購入後の調整や使い方も考える
補聴器は購入して終わりではありません。
実際の生活で使いながら、必要に応じて調整や使用方法の確認を行うことが大切です。
初めて使用する方は、装着方法や電池交換、音量調整なども含めて相談できると安心です。
小平市・東村山市・東大和市で補聴器を考えている方へ
聞こえの不安や補聴器選びは「補聴器小平 きこえ相談室」へ
「最近、聞き返すことが増えた」
「家族に補聴器を勧めたいけれど、何から始めればよいかわからない」
「ポケット型補聴器を実際に試してみたい」
そんな聞こえに関するお悩みは、**まちのね合同会社が運営する「補聴器小平 きこえ相談室」**でもご相談いただけます。
当相談室では、三和製作所ミミー電子のポケット型補聴器を取り扱い、聞こえに関するご相談や、補聴器の特徴・操作方法のご案内を行っています。
また、聞こえの仕組みや補聴器の基礎知識をお伝えする「耳の相談セミナー」にも取り組んでいます。
補聴器は、必ずしもすぐに購入する必要はありません。
まずは現在の聞こえの状態や日常生活で困っていることを整理し、必要に応じて耳鼻咽喉科への受診も含めて考えていくことが大切です。
補聴器を購入するかどうか決めていない段階でも、お気軽にご相談ください。
小平市・東村山市・東大和市を中心に、地域の皆さまの「聞こえ」に寄り添う相談窓口を目指しています。
運営:まちのね合同会社
相談窓口:補聴器小平 きこえ相談室
(以下のボタンよりお問い合わせフォームからご入力ください)
まとめ|補聴器は「買う前の確認」が大切
2026年10月の全国の動きから、補聴器購入助成制度には大きく3つの特徴が見えてきました。
第一に、助成額だけでなく、購入先や申請手順に違いがあること。
第二に、予算や申込人数によって、年度途中に受付が終了・再開することがあること。
第三に、補聴器の購入支援を、介護予防や社会参加につなげる自治体があることです。
補聴器を選ぶ際も、価格や機能だけではなく、実際の聞こえ方、操作のしやすさ、購入後の調整まで含めて考える必要があります。
聞こえを支えることは、家族との会話や地域での暮らしを支えることにもつながります。
補聴器の購入を考え始めたら、まずは耳鼻咽喉科への相談と、お住まいの自治体の制度確認から始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料・公式情報
※掲載情報は2026年10月20日時点。制度の受付状況や製品価格は変更される場合があります。実際の申請・購入時には最新の公式情報をご確認ください。
完全予約制です。出張訪問もいたします。
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