
(更新)
~愛されたお店の記録~
【まえがき】
この特集は、単に「閉店したお店」を紹介するものではありません。
それは「まちの記憶を言葉に残す」こと
私自身の経験から生まれた特集です。
かつて私は、交通事故をきっかけに、自分のお店を閉じざるを得なくなったことがありました。
それまで築いてきた空間や時間
お客様との何気ない会話
まちとのつながりが
突然断ち切られたキモチは、今でも心に残っています。
「せめて、あの時間を何かに残しておけたら」
そう願ったことが、この“閉店特集”を始める原点になりました。
お店は商品を売る場所であると同時に、誰かにとっての居場所であり、日常の中の温かな風景のひとつです。
営業を終えることは一区切りかもしれませんが、そこにあった想いや時間は、実際に起きた事です。
この特集では、閉店を迎えたお店の店主の声やエピソードを中心に、まちと人とのつながりを記録として残していきます。ぜひ、読みながらそのお店の空気を感じていただけたら幸いです。
まいぷれ編集部:記者あらい

花小金井駅近くで営業されていた「COCONUT GROVE ココナッツグローブ」が、2025年8月31日をもって閉店することが決まりました。
創業の背景と年齢 開店時は約62歳。
これまでバイクの大型免許取得やIT業界での挑戦など、「やりたいことをやってきた」と語ります。
約2年弱の営業期間。
閉店の理由は、昼間の仕事が忙しくなったため。
とはいえ、「64歳になり、ずっとやりたかった店を持てたことは大きな喜びでした」と前向きです。
閉店後は一旦IT業に専念。
「いつまでもプレイヤーでいたい」
との言葉に、岩永さんの次なるチャレンジ意欲が感じられます。
代表的な人気メニューとして、多くの常連客に支持されたのが「ウニの冷やし中華」。
冷やし中華にパスタ感を加えた一品です。
営業中、地域の顔なじみだけでなく、新たな仲間との交流が増えたと岩永さんは語ります。
「今までのメンバーに加え、新規のお客様とも出会えた。これが一番良かった」
と笑顔を見せてくれました。
26~35歳の時期にティークリッパーで働いていた経験が、店のコンセプトに深く影響したとのこと。
紅茶専門の昼営業には、その当時の思い出と技術が息づいています。
生まれは九州ながら、中学時代から花小金井が地元という岩永さん。
「海のそばのバー」というイメージは、地域への愛情と小平三中時代の思い出から生まれました。
昼営業(土日中心):紅茶と手作りケーキを、ティークリッパー譲りの技で提供。
夜営業:ウイスキー、日本酒、カクテルなど多彩な酒とともに、海風を感じる創作メニューを楽しめました 。
岩永さんは閉店後も地域との繋がりを大切にしたいとのこと。
今は一区切りとしてITに集中しながら、また新たなプレイヤーとして動き出す予定です。
「COCONUT GROVE」は、ただのバーではなく、地域に根ざした交流の場として存在感を示してきました。
岩永さんのやりたいことをやる人生観と、味や空間へのこだわり。そして地域との双方向の関係性。
これらを閉店という形で記録することには、大きな意味があります。
地域の想いとともに、彼の次なる一歩を温かく見守りたいと思います。




イオンフードスタイル小平店のフードコートにあった「ドムドムハンバーガー小平店」が、2026年1月31日をもって閉店しました。
掲示されたお知らせによると、今回の閉店はフードコートのリニューアルに伴うもの。長年利用してきた地域の方々に向けて、感謝の言葉が添えられていました。
家族での買い物帰りに立ち寄った思い出や、学校帰りのちょっとした寄り道など、日常の中で親しまれてきたお店。フードコートの一角に赤い看板を掲げた店舗は、多くの人にとって馴染みのある存在でした。
閉店前の店頭には、期間限定メニューのポスターやカウンターの案内などが並び、いつもの風景がそのまま残っていましたが、1月末で営業を終了。現在はフードコートのリニューアルに向けて動き出しています。
長年地域の食の一角を担ってきたドムドムハンバーガー小平店。思い出のある方も多いのではないでしょうか。
「ダイエーの頃からあったドムドムバーガーだから、なくなるのは寂しい」
という声も聞かれました。
長年この場所にあったからこそ、地域の思い出の中に残っているお店。閉店を惜しむ声からも、その存在の大きさが感じられました。
※福袋に入っていた商品券は、2026年1月31日までは小平店で使用可能。
閉店後も全国のドムドムハンバーガー店舗で、2026年4月30日まで利用できます(一部店舗を除く)。

西武新宿線「久米川駅」南口から徒歩約2分。長年地域に親しまれてきた履物専門店「もろ江はきもの店」が、閉店することがわかりました。昭和の面影を残す店構えとともに、下駄や草履といった日本の履物文化を支えてきたお店。今回、実際にお話を伺いました。
「もろ江はきもの店」は、東京都東村山市栄町にある履物専門店。久米川駅南口からすぐの立地で、地域の方に長く利用されてきました。普段使いのサンダルや靴に加え、雪駄や草履、和装用の履物まで幅広く取り扱っており、地域の行事や冠婚葬祭の場面でも欠かせない存在でした。
今回、店主にお話を伺ったところ、閉店の背景にはいくつかの要因がありました。「履物のメーカーが立て続けに辞めてしまったこと、後継者がいないこと、機器の老朽化などが重なりました」、長年続いてきたお店ですが、業界全体の変化の中で、継続が難しい状況になっていたようです。
現在は完全閉店に向けて、店内商品のセールを実施中です。下駄や草履、サンダル、和装小物などが並び、在庫がなくなるまで営業を続けるとのこと。実際に訪れてみると、思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。
久米川駅前の風景として長く親しまれてきた「もろ江はきもの店」。履物文化とともに歩んできたその歴史が、ひとつの区切りを迎えます。気になっていた方は、この機会に一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
店名:もろ江はきもの店
住所:東京都東村山市栄町2丁目21-4
アクセス:西武新宿線「久米川駅」南口より徒歩約2分
電話:042-391-2423
町に残る記憶をしっかり文字で残していきたいと思っています。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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