連載|ブレない身体をつくる——ピラティス体幹メソッド 第1回「腹横筋」
和太鼓教室せっちー
今日から、あなたの「ブレない身体」を育てるための、新しい連載を始めます。
この連載では、ピラティスの理論をもとに、身体の中心=体幹を支える筋肉を一つずつ丁寧に解説していきます。 普段は意識しにくい「深層の筋肉」を呼吸とともに目覚めさせ、姿勢の安定や動きのしなやかさを育てていく、10回の旅です。
難しい専門用語も、ここでは優しくほどきながら、「どんな働きをしているのか」「どうすれば感じられるのか」をご紹介します。 読むだけでも、ご自身の身体の仕組みが少しずつ見えてくるはずです。
さて、その旅の始まりは、体幹の「要」となる筋肉から。 私たちの身体の最も奥深くにあり、内側から支える「天然のコルセット」と呼ばれる、**腹横筋(ふくおうきん)**です。
ピラティスにおいて最も重要な筋肉のひとつである腹横筋は、背骨と骨盤をぐるりと包み込み、姿勢を安定させます。呼吸と連動して腹圧を高め、腰を守る大切なサポーターの役割を果たしています。
まずは、その存在を「感じる」ことから始めましょう。 仰向けになり、両膝を立てて、腰や背中の力をふわりと床に預けます。 息を吸うときは肋骨を左右に広げ、そして、吐く息とともに、お腹をゆっくりと背骨に近づけるようにして、空気を丁寧に絞り出します。
その瞬間、おへその奥が「きゅっ」と静かに引き締まり、内側に引き込まれる感覚はありますか。 それが、あなたの腹横筋が「ここにいるよ」と応えてくれているサインです。
次に、そのコルセットを「育てる」動きです。 骨盤を前後にゆっくりと傾ける「ペルヴィック・ティルト」。吐く息とともに背中を床へ沈めるこの動きで、腹横筋が内側から骨盤を支える力を養います。
慣れてきたら「デッドバグ(仰向けで片手と反対の脚を伸ばす)」にも挑戦してみましょう。呼吸を止めずに行うことで、手足が動いても体幹がブレない、より深層の安定感が育っていきます。
腹横筋が目覚めると、力むことなく立てるようになり、立つ姿勢が軽くなります。腰や背中の疲れもやわらぎ、呼吸とともにお腹の奥が整っていく――それは、身体の中心が穏やかに支えられている、何よりの安心感です。
この「内なるコルセット」が整うことこそ、ブレない身体づくりの、静かで力強い第一歩です。
次回は、このコルセット(腹横筋)が整った土台の上で、身体の「柱」となる筋肉、「多裂筋」を目覚めさせていきましょう。
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