国の表彰を受けた小平市の【みんなでつくる音楽祭】その裏側にあったもの
まいぷれ東村山市・小平市・東大和市編集部
― 編集部日誌 第1回 ―
地域の今を歩き、出会い、耳を傾ける。
この連載では、まいぷれ編集部が日々の取材で見つけた「小平らしさ」や「地域の人の想い」を、少し丁寧に掘り下げて記していきます。
第1回となる今回は、国の表彰を受けた小平市の文化イベント
【みんなでつくる音楽祭 in 小平】
について、編集部として伊藤碧さんをお伺いしました。
■ 国の表彰を受けた音楽祭の理由を知りたくて
取材のきっかけは、実行委員会が
令和6年度 バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者
内閣府特命担当大臣表彰〈奨励賞〉を受賞した
というニュースでした。
「なぜ、この音楽祭が国から評価されるほどの取り組みになったのか?」
その理由を知りたくて、編集部として伊藤さんにお話を伺うことにしました。
■ 「実行委員長と言っても、私ひとりじゃできません」
伊藤さんは穏やかな表情で、こう話し始めました。
「実行委員長と言っても、私ひとりでできることは本当に少なくて。
実行委員メンバーはもちろん、共催の公民館職員、市職員の皆様、
ボランティアさんや出演者の方々……
みんなでサポートしあって成り立っている実行委員会なんです。」
個人の力ではなく、みんなの力で続いてきた音楽祭
その言葉だけで、すでにこの音楽祭の温度が伝わってきます。
実行委員会のキックオフは毎年3月。
出演募集、会場づくり、アクセシビリティ対応など、ひとつひとつを丁寧に積み上げていく姿勢が印象的でした。
■ 「ここにいていい」と思える場所をつくりたい
伊藤さんが語った言葉の中で、特に胸に残ったものがあります。
「来た人がここにいていいんだと思える場所にしたい。
ひとりひとりの良いところ、人と関わりたい気持ちが
パズルのピースみたいにハマって繋がっていくような場でありたいんです。」
障がいのあるなし、小さな子ども、ベテランの演奏者、初めての参加者。
さまざまな人が安心して混ざり合う。
“みんなでつくる”という言葉を体現した場づくりが、ここにはありました。
■ 実行委員メンバー全員が手を動かしているポスター
昨年から導入されたのが、
実行委員メンバー全員で描くポスター”という新しい作り方。
文字を書き、絵を描き、それらを合わせて一つのデザインに仕上げる。
そこには「役割は違っても、みんなでつくる」という音楽祭の文化そのものが刻まれています。
■ 人の想いが積み重なった6年目――その深さ
伊藤さんは、6年にわたり実行委員として音楽祭に携わっています。
「来ると安心できる、参加すると楽しい、手伝うと嬉しい。
そんな、みんなの場所であり続けたいですね。」
音楽を共通項に、人と人がつながり、コミュニティが育っていく。
国からの表彰は、その積み重ねに対する評価でもあると感じました。
編集部としては、単なるイベント紹介では終わらない
地域で育つ文化の息づかいを確かに受け取りました。
【編集後記】
今回の取材で強く感じたのは、「音楽祭」という枠を越えて、この場が人の気持ちが集まる場所になっているということでした。
取材の途中、伊藤さんが「パズルのピースがつながっていくように」と表現した場面がありました。
その言葉が頭から離れません。
地域で何かを続けるには、時間も労力も必要で、誰かひとりが突出して頑張るのではなく、関わった人たちの小さな力が積み重なっていく。
みんなでつくる音楽祭は、その“積み重ねが文化になる瞬間”を見せてくれているように思いました。
連載第1回として、この音楽祭の裏側を紹介できたことが、編集部としてとても嬉しく感じています。
これからも、地域で quietly(静かに)熱量を持って動いている人たちを追いかけて、ご紹介していきます。
次回【編集部日誌 第2回】
小平で今年も動き出した「みんなでつくる音楽祭」準備の現場に潜入します
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